2011/05/30

5月の終わり























美味しかった楽しかった5月が終わりました。
ことしの「5月の終わり」はいろいろなことを意味します。
平屋イベント月間の終了、みんなとの食卓も終わってしまった、そして引っ越し、
5月末日で平屋とのお別れをしてきました。



無事に最後のイベント「平屋壁画」も終わり、
家中にいろいろな絵描きさんにより絵が描かれ、
床は次のところで使うのでひっぺがし、
平屋は最後にすごい有様になりました。
もう来週の取り壊しを待つのみ。
もう住めたもんではないので、こういう終わりでよかったのかも。
未練も減少。
庭のハーブや、地下にある蟻んこ王国や、木々や植物達が気になるけれど。
次のところは庭がないので、もってくことができないのである。
どうしよう。



国立東4丁目の平屋群は約築60年。
そして、私達が住んだのはちょうど3年。
そしてヒラヤギャラリーという形でオープンしてた最期の1ヶ月。


3年前の春、空家で、埃がかぶっており、
隅にはクモの巣もはって、ここの平屋は抜け殻といった感じだった。
だけど、自分達にはどこをとっても素敵に見えたし、
なによりここで暮らすことがすんなりと想い描けたのでした。
この家に、外の風、私達の風や、息を吹き込めば、この家も息をして、
そんなふうにこの家で自分たちの生活をしたいと思った。
もう貸してもらえるものだと思いきや、雨漏りもするし、人が住めるような状態じゃないからと大家さんから丁重に断られ、
関ちゃんとがっくり肩を落として大学通のベンチに座り込んだ、桜が舞い散る春でした。
床に座り込んでだだをこねたのがよかったのか、
せきちゃんの名刺パワーか(たぶんはじめは学生だと思われてた?)、
なんかわからないけど、後で奇跡の電話が鳴った。
大家さん気がかわって、壊すまでは。と貸してくれることになったのでした。




床の雑巾がけや、壁ふきや、
埃をとりのぞいてやるとみるみると綺麗になっていくのが、たのしくて、うれしくて、
よろしくねー。とときどきひとりで言ったりしながら、
これからのこの家での暮らしにわくわくしながらお掃除した3年前の春を
今でもちゃんと思い出すことができます。
今思い出すと泣きそうになります。
なんにもない、空っぽの状態でも、あの家はほんとうに格好よかった。
かっこつけてなくって、ありのままで、地面にしっかりたっていて、
佇まいがよかった。
それからいろんな人に大切にされたような気配がいっぱいのこってた。



3年住んだころ、とうとう退去してくださいの知らせ。
みんなの声に後押しされて最期の一ヶ月は、みんなで借りた。
ここの家を気に入ってよく遊びにきてくれた仲間で、カフェや食堂、映画、
いろいろなイベントを毎日のように開いた。
よくもまぁこんなに日替わりでイベントができたもんだと、
家主の私達もびっくりしていました。


毎日、店主(台所にたつ人)によって、家の空気ががらりとかわって面白かった。
こんなに毎日違う料理を食べれる幸せなことももうないだろうな。
ほとんど途中から自分の家のようで家ではない。そんな感じで、
夜に顔をだすと、毎日毎日いろいろなお客さんがやってきていて、おもしろかった。
それからいつものメンバーが「ただいま」と帰って来てわ、テーブルを囲み食べ、飲み、
映画をプロジェクターでみたり、毎日夜中まで賑やかでした。
寂しいはずの1ヶ月が、ほんとうに、ほんとうに楽しい1ヶ月になった。
最期に私達だけでなく、周りの大切な友人や、きてくださったお客さんや、
いろいろな人とこの場所や、時間や、想いを、
シェアできたこと、そんなうれしいことはない。
まいにち、笑い声、しあわせな空気で充満していて、
平屋は隙間だらけだから、外にまで溢れ出ていたね。



さいごに、関わってくれたみんなや足を運んでくれたみなみなさまにお礼をいいたいです。
ほんとうにありがとうございました。
奇跡みたいでした。



そして平屋よ。ほんとにほんとにありがとう。
あの家での日々は、かけがえのない人生の1ページだったとおもう。



2011年5月30日




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